2007年12月26日水曜日

ミシュランガイドは星1つ

あのJ・C・オカザワが辛口判定!

 「表現にまったく深みがなく、お手軽なガイドブックなみ。ここをこうすれば二つ星から三つ星になる、といった課題を提示することがレストランの格付けには不可欠だと思います」

 東京には、三つ星なら15軒、二つ星なら50軒、一つ星なら100軒を下らない店があると断言する岡沢さん。ゆえに、パリやニューヨークをはるかにしのぐ150軒に星が付いたことは妥当としながらも、星の数やコメント部分については手厳しい。

 たとえば三つ星のついたカンテサンス(仏料理)。「レストランの楽しみの半分はメニュー選びにあります。この店はすべてがおまかせで、メニュー選びの楽しみをはなから奪っています。フランスではこのタイプの店に三つ星はつかない」。

 濱田家(日本料理)の三つ星にも異論あり。「濱田家は料亭です。料亭とは芸者を呼んで遊ぶ場所であり、対象外とすべきではなかったか」。かんだ(日本料理)についても「おまかせコースの中に握りが入っていますが、これは日本料理の伝統にかなうものではありません」と指摘する。

 さすが日本の食文化、いやいや星が多すぎる…などと話題を集める「ミシュランガイド東京2008」。初版12万部が発売から4日でほぼ完売するなど注目度は抜群だが、その信頼性はいかほどのものか-。年に外食350日、月に外食費を30万円かける“自腹取材”で数々のレストランガイドを出版している文筆家の「J・C・オカザワ」こと岡沢伸一さんは、「選定の基準には納得のいかないところがある」とかみついた。

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